帯状疱疹って知っていますか?
5人に1人が、一生のうちに一度は悩まされる身近な病気です。
5人に1人と言う事は、自分はかからなくても、
家族の誰かが感染してもおかしくない確率ですね。
そんな帯状疱疹は治療が遅れると、肌に跡が残ったり、
痛みの後遺症が残ったりする可能性がある怖い病気です。
大切なのが、早期に発見して
初期の3日以内にお医者さんで受診すること!!
虫さされやあせもだと油断していたら、数日のうちにあっという間に
炎症がすすみ、肌に後遺症が残ってしまった・・・
そんなことにならないように、事前の情報として、帯状疱疹の原因、症状、
気になる感染の有無などをまとめましたので、ぜひ覚えておいて下さいね。
帯状疱疹の症状は?
病状はまず、体の1か所に
ズキズキうずくような痛みや、痛がゆさ、から始まります。
4.5日後にはその部分に虫が刺された様な斑点ができ、
斑点は日増しに膨れ、水ぶくれが起き、炎症もひどくなるります。
さらに悪化すると、腫れた部分が黒ずみ、潰瘍化してしまいます。
顔や頭部に病状が表れると、失明・脳炎、難聴などにつながる
場合があり非常に危険です。
原因は?
過去に感染した水ぼうそうウィルスが、帯状疱疹の原因です。
過去に水ぼうそうにかかった後も、
ウィルスは触覚や痛覚など感覚をつかさどる神経に何十年も潜んで、
疲労やストレスなどで体力が落ち、免疫力が弱くなったときに発症します。
昔は50歳以上の年配の方に多い病気でしたが、
最近では20~30歳代の若い年代も増加しているといわれます。
また、免疫力が落ちているガンや糖尿病などの患者も発症がしやすい病気です。
帯状疱疹はうつる?
ウィルスは空気感染しますので、
ウィルス自体の感染力は非常に強いです。
過去に、水ぼうそうにかかったことがない人や、
特に小児や妊婦との接触を避ける必要がありますが、
既に感染している可能性がありますので、お医者さんに相談して下さい。
過去に水ぼうそうにかかったことがある人は、
既に体内にウイルスは抱えて感染済みですので、
通常は問題ありません。
帯状疱疹の治療方法は?
治療は、抗ウィルス薬の服用が中心になります。
皮膚の炎症を抑える塗り薬や、痛みが激しい場合は鎮痛剤を
使う事もあるようです。
治療期間は60歳以下の人は、通常なら20日以内に皮膚の炎症は
おさまりますが、高齢者の方は、回復までにもっと時間がかかる場合もあります。
早期の治療が、大切!カギは、赤い斑点ができてから3日目までの受診
初期段階の3日目あたりまでに、
皮膚科のお医者さんの診察を受け治療を始めれば、
皮膚に跡が残ることもなく、綺麗に治る可能性が高いです。
もし、黒ずむまで放置すると、
皮膚の深い部分までに炎症が広がり肌に後が残ります。
更には、ウィルスが脳に入り込んで脳炎を起こしたり、
全身へウィルスが散らばりウィルス血症になったりして
重症になる人もいるというから、早期の治療はとても大切です。
怖い後遺症 帯状疱疹後神経とは?
怖いのが帯状疱疹後神経痛です。
皮膚の炎症が治まっても痛みだけが治らず3カ月以上続くのが、
後遺症の帯状疱疹後神経痛です。
痛みの質が明らかに変わり、ヒリヒリ、電気が走る、焼けるといった痛みで、
夜に痛くて眠れないという人も多い後遺症です。
高齢者ほど、帯状疱疹後神経痛が起こりやすく、
70代~80代の帯状疱疹患者の7~8割が悩まされると言います。
最近は新しい治療薬が登場して、痛の緩和も出来る様になったと言いますが、
全ての痛みが消えるわけではありません。
家族に高齢者の方がいる方は、注意してあげて下さい。
いかがでしたか?
帯状疱疹は、早期に治療すれば後遺症が残りにくい病気ですので、
少しでも怪しいと思ったら、すぐに皮膚科のお医者さんに診察を受けて下さいね。