時計ブランドについて語る時、ロレックスとオメガどちらを購入すれば良いのか話題になります。

そこで今回はロレックス・オメガの比較をしてみたいと思います。
milgauss

ブランド力はロレックスが勝ち

ブランド力は、やはりロレックスの勝ちでしょう。

あまりにブランド力がありすぎて、ロレックス=お金持ち(成金)のイメージすらあります。

管理人の知人の営業マンは、仕事ではオメガスピードマスターをしていて、プライベートはロレックス サブマリーナを愛用している人がいます。

やはり得意先より良い時計は着けて行きづらいとのことです。

いや、スピードマスターも十分良い時計な気がしますが(^_^;)

コストパフォーマンスで言うとオメガの勝ち

コストパフォーマンスで言うと、ロレックスよりオメガの方が優位と言えます。

最近のロレックスは、ニューモデルがリリースされるごとに定価が値上がりしていますので、ロレックスの入門スポーツモデルのエクスプローラーIでも60万円以上します。

オメガのスピードマスタープロフェッショナルが並行輸入店で40万円で買えることを考えると、最近のロレックスは値上がりしすぎと言えるでしょう。サブマリーナデイトなどは2015年現在で90〜95万円します。

というよりも、スイス時計全体がラグジュアリーブランド化していて10年前と比べると時計の価格が1.5倍程度にはなっている中で、値上がり幅が少ないオメガが相対的にコストパフォーマンスが高くなっていると言えます。

少し余談ですが、ゼニスなんて、エルプリメロムーブメント搭載の手巻きクロコダイルモデルが15年前は20万円台で買えたのに、ルイヴィトンが買収した現在では約50万円します。

エルプリメロムーブメントの開発は1969年に行われたことを考えると、ブレスや文字盤などの外装のグレードを少し上げて約2倍の値上げですから、ずいぶん美味しい商売をしているという印象です。

話を元に戻すと、ロレックスは新しい耐震装置の『パラフレックス・ショックアブソーバー』などを開発してエクスプローラーIに搭載した時に国内定価を約10万円値上げしました。

パラフレックス・ショックアブソーバーは従来の耐震装置に比べて50%耐衝撃性を向上させたと言われていますが、こういう新機構を導入するごとにロレックスは値上げをしていく戦略なので、理由がない値上げではありませんがオメガに比べればロレックスには割高感が出てきました

技術や品質はややオメガが優勢

技術や品質については、基本はロレックスとオメガ互角で、最近はややオメガが優位な印象です。

外装部品の品質に関してはロレックスのが上かもしれませんが、価格帯がオメガに比べてロレックスの方が高いことを考えると、外装仕上げの差は値段相応といえるかもしれません。

ただ内部のムーブメントに関する品質・技術力で言うと、最近はオメガのが優勢と言えます。

オメガはシーマスター アクアテラ 15000 ガウスを2013年に発表しましたが、このモデルは磁気による危険から時計を開放するモデルで、耐磁時計の頂点に立つモデルです。

耐磁時計はロレックスもミルガウスを販売していますが1,000ガウス(80,000A/m)しか耐えられないことを考えると、オメガの15000 ガウスは圧倒的です。なにせ水・衝撃・磁気といった時計の3大敵の一つである磁気の問題を一気に解決してしまうのですから。

同機構は、今後オメガの全てのモデルに搭載すると言われていますので、サブマリーナなどに搭載されているロレックスの主要ムーブメントcal 3135が1988年に生産開始となったことを考えると、ロレックスの最近のムーブメントは古くなってきた感は否めないのではないでしょうか。
omega seamaster 15 000 gauss

リセールバリューはロレックスの圧勝

リセールバリューに関して言うと、オメガも他のブランドと比べ悪いわけではありませんが、ロレックスの圧勝と言えます。

最近価格が急騰しているサブマリーナデイトなどは、2015年の買取相場が60万円〜70万と2010年頃の新品相場65万を上回るケースなど出てきました。

人気のデイトナも2010年頃は新品価格は110万円ほどでしたが、2015年の買取相場は110万円前後とほぼ同額となっています。

円高だった2010年頃と円安が進んだ2015年との違いがあるとは言え、ロレックスの資産としての価値は圧倒的です。

 メンテナンスはロレックスの勝ち

メーカーとしてのメンテナンス体制はロレックスの勝ちです。

ロレックスのオーバーホールを日本ロレックスに依頼するメリット・デメリットとその依頼方法

オメガのオーバーホールをメーカー正規修理に出すメリット・デメリットについて

詳しくは上記の記事でそれぞれ、両メーカーのオーバーホール時のメンテナンス体制について解説しています。

オメガのメンテナンス体制については悪い評判もネット上で散見しますし、管理人の個人の意見もオメガのサービス体制はあまり大したことないと思っていますので、相対的にロレックスのサービス体制に軍配があがります

ロレックスとオメガ、結局どちらを購入すれば良いのか

ブランド力、リセールバリュー、オーバーホール時のメンテナンスを考える人なら、ロレックスを購入するのが良いと思います。

逆に時計ムーブメントの先進性、コストパフォーマンスを選ぶならオメガを購入するほうがよいでしょう。

ただ月並な結論になりますが、デザイン、両ブランドのデザイン、腕に着けての装着感など、時計を選ぶ要素は様々ですので、自分が気に入った時計を買うのが一番よいのではないでしょうか。