ガリレオ 真夏の方程式 ネタバレあらすじになります。

福山雅治主演「ガリレオ」の劇場版は、「容疑者xの献身」以来5年ぶりです。

 


 
「真夏の方程式」は湯川学が、「手つかずの海」と呼ばれる

玻璃ヶ浦で起きた殺人事件の真実と、背後に隠されたドラマを暴き出していく、

という内容になっています。

ちなみにロケ地は西伊豆の様ですね。

 

物語は、伯母さん一家・川畑夫妻が経営する旅館・緑岩荘で

夏休みを過ごすことになった少年・恭平と、そこに仕事で訪れ、

その宿に宿泊することになった湯川が出会い、始まります。

 

事件の舞台となる玻璃ヶ浦も、なかなか良い雰囲気が良く、

子供嫌いなはずなのに、夏休みの宿題手伝ったりと、

湯川先生と恭平君の交流がほほえましいです。

 

事件は、恭平と湯川先生が滞在している宿・緑岩荘の宿泊客が

海岸で変死体で見つかるところで発生します。

 

殺害された被害者は、定年退職した元刑事(警視庁捜査一課)の塚原正次。

彼がなぜ、この町にやってきたのか、事件に隠された秘密とは、そのトリックは・・・。

という内容を湯川先生が解決していくストーリになりますが、

これが悲しい結末になります。

序盤にほほえましい場面があり、玻璃ヶ浦がのどかな雰囲気なだけに

残虐性が助長されます。

 

ここから先ネタバレになりますので、ご注意を。

 

捜査が進むにつれて、元刑事の死因は睡眠薬を服用した上での、

一酸化炭素中毒であることが分かります。

 

さらにそのあと、緑岩荘を経営する川畑夫妻の自首で

被害者は宿の部屋で亡くなったことが判明。

 

川畑夫妻の自白によると、宿の老朽化に伴う事故で、

被害者が死亡したためなんてことが広まれば、

玻璃ヶ浦全体のイメージダウンになり、

観光地として大ダメージを受けるから、

環境保護活動家の沢村元也に説得にされ

遺体を別の場所に遺棄したと・・・

 

しかし、湯川はその自白に無理があることに気づきます。

 

それは老朽化が進んだ緑岩荘の部屋で、

それほどまでに高濃度の一酸化炭素を

発生させるのは通常では難しい、ということ。

 

ある方法を使えばそれは可能なのですが、

足の悪い被害者には難しい。では誰がやったのでしょうか?

 

それは、自分の宿に宿泊している恭平!

ロケット花火を楽しむという口実で、花火で遊ばせ、

恭平は知らない間に、殺人の片棒を担いでしまいます。

もちろん、本人は知りませんし、そのつもりはありません。

普通に夏の花火を楽しんだだけです。

このことに湯川はこのことに気づいてしまいますが、

少年を気遣って公にすることをしません。

 

ただ恭平は周りの大人の話や態度から

自分が事件に関わっているのでは?という事には気づいてます。

年端のいかない少年に殺人の片棒を担がせてまで、

どうして犯行を行ったのかという動機ですが、

これは、動機は自分の娘・川畑成美を守るためです。

 

ある時、元刑事の被害者がやってきて川畑節子に

こっそりと成美を庇って服役している仙波の死期が近いことを伝え、

娘の成美に面会に行ってもらえるよう依頼しました。

 

それを川畑重冶が部屋の外で立ち聞きして、

16年前の事件について薄々彼自身が察していた真相を知ってしまします。

 

それまで、見て見ぬふりして表向きは平穏に保ってきた家庭が崩壊するの

を恐れ川畑重冶が元刑事を殺害したというが動機です。

 

ネタバレは以上になります。

 

ただ上記のネタバレは小説版でのネタバレですので、

映画版では動機の部分が若干変わるかもしれません。

 

東野圭吾はトリックの重視していて、犯人の犯行動機についてやや軽視しがち

な作家と批判されることがありますが、

小説「真夏の方程式」はそれにあてはまります。

 

こんな動機で人を殺しますかね?普通?

被害者は特に金銭を要求するなど脅してはいませんし・・・

 

このまま映画化すると、やはり動機の部分で視聴者が??

となると思いますので、脚本が修正されるかもしれません。

意地悪ですが、動機の部分の演出はをどの様に変えるか

は要チェックですね。

 

「真夏の方程式」公開は6月29日(土)になります。