ヤンマーが提供する「ヤン坊マー坊天気予報サイト」の閉鎖がこのほど発表されました!
6月30日をもってサイトを閉鎖するとのことです。
ヤン坊マー坊天気予報といえば、
日本人なら知らない人はいないと言っても良いくらいテレビの天気番組としおなじみ。
なんと1959年の放送以来お茶の間に親しまれて来ました。
ただ、近年はテレビの視聴率も低下気味で、
視聴する人も少なくなってきたのは確かなようです。
しかしそれだけに、全国から見られるWebサイトは貴重な存在。
パソコンや携帯のお気に入りに入れていた人も多かったはずです。
今回の発表を受けてネットでは、
「寂しか・・・」「なぜ!?」「とにかく残念」など閉鎖を悲しむ声に満ちています。
閉鎖に至った理由は、良くある業績の悪化が理由ではないようです。
ヤンマーの売上高は5,500億円以上、最終利益も200億円以上で、
過去も現在も、超優良企業なのは間違いありません。
どうやら、カギとなるのは3点のようです。
・国内向けから海外向けへの売上高の推移
・ネットの台頭によるテレビの影響力の低下
・ブランドの再構築
国内向けの売上が主流だった過去に比べ、
現在では売上高に占める海外の比率は、何と40%台になっているみたいです。
なんでも、ヤンマーは、建築機材や漁船、タンカーのエンジンなど作っていて
世界中に26もの海外拠点を展開するグローバル企業なんだとか!
「ヤン坊マー坊天気予報」ではトラクターなどの農業用機械が映っていたので
どこかの田舎のトラクター屋さんと思っていた人は多かったはずです。
また、テレビの影響力が低下していることもあり、
広告の費用対効果の面から同社はヤン坊マー坊天気予報を、
実は地方テレビから徐々に打ち切っていたみたいです。
代わって同社が重視しているのが、売上高が急成長している海外市場。
元々ヤンマーはアジアではかなりブランド力がある会社のようですが、
トヨタみたいに本格的なグローバル企業となるべく、
今年3月にブランド価値向上のプロジェクトを発表しました。
佐藤可士和さんなどの有名クリエイターを起用したブランド改革を進めているみたいです。
どうやらサイトの閉鎖はこうした流れによるものの様ですね。
一部報道ではヤン坊マー坊のイメチェンが進むとも言われています。
リストラ後の2人、なんとか再就職してもらいたいものです。