土用丑の日にうなぎを食べるなど、昔から日本人の大好物のうなぎ。
しかし、ついにうなぎが絶滅危惧種(レッドリスト)に指定されました。
うなぎの漁獲量は、45年前比べて1割に落ち込んでいるとのこと。
絶滅危惧種への指定は遅すぎたかもしれませんね・・・
ウナギが絶滅寸前に追い込まれた理由は?
主な原因は、うなぎの稚魚シラスウナギの乱獲です。
実は市場に流通しているうなぎは、
産卵から成魚までの完全養殖で育てられておらず、
稚魚のシラスウナギを捕獲して養殖されています。
今までは、 うなぎの生態系が良く分かっていなかった
こともあり、シラスウナギの資源管理は行われませんでした。
その結果、シラスウナギ漁獲量は年間10トン程度となり、
ピーク時の約230トンから大幅に減少しているとのことです。
昔に比べ4%~5%しか採れなくなっているんですね…
今では、シラスウナギ1kgで何と250万円超!!
1匹当たり450円~500円になるんだとか!
養殖業者は500円で仕入れたシラスウナギを、
数ヶ月かけてビニールハウス内でボイラーを焚いて
養殖しますので、鰻屋さんが仕入れる頃には、
相当な高値になってしまいます…
なんでも、うなぎの仕入値が4,5年前に比べて3倍以上に
なっているそうです。
飲食店は、食材の原価が約3割というのが基本ですので、
仕入れ値が3倍となっては、価格を上げないと
売れば売るだけ赤字になってしまいます。
このままでは廃業する鰻屋さんが出てくるのは当然ですね、、、
打開策となる完全養殖は成功!?
実は、打開策となるうなぎの完全養殖化は2010年に、
独立行政法人の水産総合研究センターが成功しています。
問題は、庶民である私たちが食べられるぐらいまで、
うなぎの価格が下がり、経済的にも見合うようになる
商用化できるかどうかということです。
養殖に適した環境や餌は分かりつつあるようですが、
商用化には2020年までかかるそうですので、
しばらくはうなぎは庶民には高嶺の花となりそうですね。