マンガの神様・手塚治虫の未発表原稿が新たに見つかり、
原稿の実物が来月29日から東京・江東区の東京都現代美術館で一般公開される事になりました。
公開されるのは、合計9枚の原稿で、
初期の代表作『メトロポリス』『有尾人』や『一千年后の世界』での未使用の原稿のほか、
構想のみで原稿は存在しないと思われていた『浮標島』の1枚となります。
発見したのは、手塚治虫さんと過去に交流のあった漫画家の松本零士さんで、
以前、古書店で購入した資料を最近整理した際に発見したとのことです。
いずれの原稿もペンで描かれたほぼ完成した原稿で「有尾人」には色も塗ってあり、
松本さんは「差し替えた理由が分からないほど素晴らしい。若き日の手塚さんの試行錯誤が見え、興味深い」と指摘しています。
これらの未発表原稿が出版の際に使われなかった理由は不明ですが、
松本さんや手塚プロダクションは、手塚治虫の初期の作品を知る貴重な資料と言うことで、
一般公開することにしました。
松本さんは「生原稿の温かみや迫力が伝わってくる。偉大な作家の若き日の貴重な遺産だ」と話しています。